リサイタル曲紹介④

続いて4曲目は、Iván Erödのファゴットソナタ、"Sonata Milanese"です♫


エロード(1936-)はハンガリーのブダペストで生まれた作曲家でありピアニストです。


このソナタ・ミラネーゼは直訳するとミラノ風ソナタになりますね。でも、実はイタリアのミラノのことを言っているのではないのです😊


世界的ファゴット奏者にミラン・トルコヴィッチという方がいらっしゃいますが、このソナタ・ミラネーゼはミランの為に書き下ろされたものであり、そこからミラネーゼという名前が付けられています💡



1楽章は軽快に始まりますが、ピアノ伴奏とファゴットは常に追いかけるようにずれて書かれています。


2楽章は4/4拍子の中にピアノが5/8拍子で延々と伴奏し続け、ファゴットは静かに、そしてロマンティックなメロディをこれまたゆったりとしたシンコペーションで演奏していきます。


聴いている人には何拍子なのかわからなくなってしまう曲ですが(吹いている方もわからなくなります笑)、私はこの2楽章が本当に美しくて大好きで、絶対に今回のプログラムに入れようと思ったのでした💕


3楽章はピアノとファゴットが交互に速い3連符を繋げていき、とても難しい曲ですが、最後は静かに、そしてかっこよく終わります。


実はこの曲、まだ人前で演奏したことがありません!


なぜ今回の、"留学中特に思い出に残っている曲たち"に混ぜてプログラムに入れたのかというと、1番最後にレッスンを受けた曲だからです🌹


レッスンと言っても、最後の方は先生も私もお互い寂しくて、涙が溢れてレッスンどころではありませんでしたが…😅


自分なりに研究して、本番まで仕上げていきたいと思います💪



写真は、シュトゥットガルト放送響で研修生をしていた頃にブダペストに演奏旅行で行った時のもの📷


エロードが学んだ、リスト・フェレンツ音大のホールで演奏会をしました。とっても美しいホールだったなあ✨




さて次回は⑤Saint Säens: Fagott Sonateです!♪


Sayuri und Fagott

ファゴット奏者 菅原早由吏のオフィシャルサイト

0コメント

  • 1000 / 1000