リサイタル曲紹介⑤


5曲目は、サン=サーンスのファゴットソナタです✨

カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)はパリで生まれ、小さい頃からすでに作曲やピアノの才能を発揮し神童と呼ばれていました。


その才能は音楽の分野にとどまらず、数学、詩、絵画、天文学などでも一流のレベルに達していたそうです。


13歳でパリ音楽院に入学し作曲とオルガンを勉強したのち、パリのマドレーヌ教会のオルガニストとして活躍しました。


このファゴットソナタは彼が亡くなる年に書かれたもので、彼自身の最後のソナタとなっています💐


ロマン派のソナタというのはファゴットのためにはあまり残されていませんので、この曲はとても重要なレパートリーとなっていて、オーケストラのオーディションで吹かされることもありますしコンクールでは必ずといっていいほど課題曲になっています。


私自身もこの曲は留学中特によく勉強しました😊モーツァルトのファゴットコンチェルトと同じように、何度吹いても勉強し尽くせない、いつも新しい発見をくれる、そんな作品だと思います。


最高に美しいサン=サーンス晩年のソナタ、大事に演奏したいと思います💓



写真はサン=サーンスの生まれたパリに行った時のものです📷


私の住んでいたザールブリュッケンからはTGVという新幹線に乗ると2時間弱でパリへ行けたのでした🇫🇷





さてさて、次回は最後の曲紹介です!
Heinz Holliger作曲、"Klaus_ur"をご紹介します♫

Sayuri und Fagott

ファゴット奏者 菅原早由吏のオフィシャルサイト

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